タクサードのブログ(仮題)

タクサードのTwitterの延長です。

酒をノムカノマヌカ

はじめに

先週9月4日。21歳の誕生日を迎えました。当日はおしゃべりモザイク東の巻というイベントに参加していました。大好きな東山奈央さんを見ながら迎える誕生日は最高でした。このブログの投稿時間、15時23分生まれなのでちょうどイベントの真っ最中です。推し声優を見ながら歳をとる瞬間を迎えるなんて2度と無いかもしれない貴重な経験でした。

それはさておき、成人してから1年経つわけですが、今まで酒というものを飲んだことがありません。酒が好きな人には信じ難いことかもしれません。
飲んでいない理由には色々ありますし、この1年で感じたことや考えたことも色々あるので、この機会にまとめておきたいと思います。
酒が好き過ぎる人にこそ読んでもらって、酒を飲まない人間について知ってもらえたらと思います。

 

飲まない理由

成人になる前あたり。Twitterでフォローしてる高校の同期達がだんだんと成人を迎えて、酒や飲み会に関するツイートが増えたころから、酒について意見をツイートして、高校やサークルの同期・先輩からの意見が流れてきて…みたいなことを何度か繰り返して考えていた。その結果、酒と人間は化学反応をするというイメージに至った。何かの本に出てきそうな表現。あくまでイメージなので一応比喩だが、そこまで比喩めいたものではない。

使いたいのはこの画像。

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左の反応前が、酒を飲まない状態。
右の反応後が、酒を飲む状態。
酒が苦手な人は左が安定。酒好きな人は右が安定。
活性化エネルギーが初めて酒を飲むときのハードルにあたる。
未だ酒を飲んだことない、かつ飲むこと抵抗を感じているので、活性化エネルギーがいかに高いかという話になる。

原因として思いつきやすいところでいくと、

  • 値段が高い
  • アルコールの摂取は体に悪い

ありふれた缶ビールでもソフトドリンクと言われるようなものより高くなる。それくらいならコーラでも飲んでおくか、となってしまう。
また、主に肝臓に良くない。(余談だが、酒とタバコが体に悪いことは教育されてるはずなのに、何故か酒とタバコは扱いに天と地ほどの差があるのはどうしてだろう? やはり大衆が認めるかどうかなのだろうか?)
ただ、これらは他人にとっても共通の事実なので除外。

なので個人的な原因を探っていくと、

  1. 家に酒がない
    両親が歳をとって酒を飲まなくなった。冷蔵庫を開ければそこにあるのはノンアルコールの缶。成人したので飲んでみようと思っても買いに行かないといけない。そして値段の高さにぶち当たる。両親が元々そんなに飲むタイプでは無かったこともあり、酒に馴染みのない環境で育って今もそこにいる。
  2. 酔っぱらいが嫌い
    両親はあまり飲まないものの、親戚には飲む人は結構いる。ただし悪酔いする人が多い。親戚が集まったときに、そういう人たちが酒飲んで騒いでるのを見て、見苦しいと感じ、あまり飲まずに平静な両親を見て、将来なるならこっちなどと幼いころに思っていたのかもしれない。
  3. 飲み会をするサークルに所属していない
    大学に入ってサークルに2つ所属しているが、どちらもただのオタサーなので積極的に飲み会するサークルではない。つまり酒に馴染みがないだけでなく、酒が振る舞われる場にも馴染みがない。
  4. 飲み会で楽しんだ経験が乏しい
    飲み会の経験が少ないので、当然飲み会を楽しんだ経験も少ない。飲み会に行く動機が生まれなくなる。

ここまで書くとどこからか「酒に何の恨みがある?」とか「要は酒が嫌いなだけだろう」という声が聞こえてきそうだが、決してそうではない。
ラジオでも酒好きなのが分かる声優の内山夕実さんと種田梨沙さん、大好き。東京ラフストーリーの飲酒回は素晴らしかった。あとタイトルに関連して、立花理香さんもかなりの酒好きのようだが、魅力のひとつだと思う。キャラクターでいえばシンデレラガールズ高垣楓さん。あれは酒好きだからこその良キャラ。
説明になってない気もするが、本当に酒嫌いならこんな感想にはならないだろうと。

酒は嫌いではない。しかし、酒飲む一部の人たちが嫌いとまでは言わないにしても、文句はある。
「酒飲まない・飲んだことない」と言うと高確率で現れるのが、試しに飲んでみろおじさん。厄介なのが、無責任に飲んでみろ飲んでみろと言うだけで、恐らくその後のことは全く考えていない。それが布教する人間のやることか? こっちは酒という未知と向き合うんだから、しっかり教えて導いて、たとえ酒に弱くて泥酔したり具合悪くなっても任せておけ! ぐらいの気持ちは示して欲しい。
次に現れるのが、理由詮索おじさん。酒飲む人間が多数派だから意外に思うぐらいは当然だろうけど、まるで異質なものを見るように理由を詮索されるのは非常に悲しい。なぜそこで「ああ、飲まないんだ」で受け入れられないのか?

見出しに「飲まない理由」と書いてしまっているが、本来理由を求めるべきは「なぜ飲まないのか?」よりも「なぜ飲むのか?」だと思う。酒を飲まない人が「酒飲む」という決断をしてそれを行動に移して、酒を飲む人になったのだから。飲まない人は何一つ変わっていない。飲む人が変わっただけ。行動を起こさないことに理由がないことは珍しくないのに、理由を求められても多くの場合困ってしまう。まず自分が行動を起こした理由を話して欲しいところ。

酒を飲む皆さんへ
なぜ酒を飲み始めて、なぜ酒を飲み続けていますか? また、共通の事実として挙げた「値段が高い」と「アルコールの摂取は体に悪い」についてどう思いますか?

このように酒を飲まない立場から色々言おうと、酒を飲む人には酒を飲む人なりの価値観があるんだろうと思う。
以前ある社会人の人に、喉痛めて大きな声が出ないんですと言ったところ、まず始めに「飲み過ぎんたんですか?」と返ってきた。これだけで相当酒好きの人なのだろうと分かる。酒を飲むうちに 喉を痛める=酒の飲み過ぎ という価値観になったんだろう。
他にも飲み会を始めとした酒関連の付き合いみたいなものについて、食事ではダメなのか? という疑問をTwitterでTLに投げたら、酒なら朝までいけるが食事だけだと長居できないという旨の答えがきた。酒を飲んだとしても、朝まで過ごすという発想が無かったので驚きだった。

酒を飲む人なりの価値観があるとはいえ、すぐに「取り敢えず飲もう」という発想に至るのは思考停止じゃないかと思う。あまりに短絡的に飲みを乱発してるのを見ると、酒を飲む以外に選択肢は無いのかと。
以前TLで「酒を飲まずとも数年前は楽しかったというのに何故酒の勢いを借りねばならんのだ」というツイートを見かけた。酒を飲む人にもこういう考えの人がいると知れたことが救いでもあるし、すごく響いた。

 

飲みたい理由

これだけ酒を飲まない立場から文句を含めて書いてきたので信じられないかも知れないが、酒を飲むのはありだと思うし、飲めるようになって飲んでみたいと思う。ただ、あくまで高尚な趣味のひとつとして嗜む程度に飲むのはありという意味。飲みサーのように、酔うことが目的であるかのように、煽るように飲むんで酔うのは見苦しいし、それくらいなら飲まないほうがマシ。

そう思うようになったのは、酒を飲まないなりの危機感みたいなものを持っていて、酒を受け入れないことで人間関係に問題が生じるとすれば、あまりにデメリットが大きい。酒を飲む人が多数派なので、酒を飲まない=人付き合いを拒絶している と思われてしまうことも今後あるかもしれない。酒、カラオケ、海、スキー、バーベキュー。どれもこれも親和性が低いから、人嫌いだと思われても悲しいことに反論の余地が無い。(どうしてこんな世の中になってしまったのか…)それくらいなら酒くらいクリアしておこうかと思う。

他にも、酒はこれだけ多くの人が愛飲してるのだから、味覚の開拓としてもありだと思っている。セイクで優勝してる人、よく見かけるので優勝できるものなんだろう。ただ、ここで疑問に思うのはここでアルコールの必要性ってあるのかなと。もしも、ある酒と、その酒と味が全く同じノンアルコールの理想飲料があったら、酒を飲む人はどうするのだろう? この質問、その人の酒の飲み方や捉え方の本質が表れる面白い質問だと思う。かなり個性が出るようで多種多様な答えが返ってくる。

 

終わりに

酒を飲まない人間としての主張はこんな感じです。
酒を飲めるようになって飲んでみたいと言っていますが、挙げた通りハードルばかりで活性化エネルギーが大きいので、1人でこれを越えて酒が飲めるとは全く思いません。活性化エネルギーの小さくしてくれる触媒のような、酒の宣教師に巡り会えることを願って、このタイトルらしく締めたいと思います。

「「「タクサードが酒をノムカノマヌカはアナタ次第」」」